フィリピン留学の海外保険はニーズ別(歯/持病/期間)で
フィリピン留学に限らず海外に渡航する際は、絶対に加入が必須なのが海外保険。
最近はクレジットカード(以下、クレカ)に付帯している海外保険も大変充実してきています。
ですがクレカの付帯保険の有無にかかわらず、充実した一般の海外留学保険に加入したほうが良いケースも多いのです。
もちろんクレカの保険をフル活用するのもおすすめですが、以下のような懸案事項もあることは頭に入れておきたいです。
・治療や損害賠償の補償額が足りない
・傷害死亡後遺障害:最高2000万円、携行品損害:最高20万円であることが多い。
・航空機の遅延による宿泊代が補償されない
・航空機での預け入れ荷物の紛失などには対応していない
・持病のある方についてもクレジットカードの保険は基本的に適用されません。
・自動付帯出ない場合あり(利用付帯)
・一度の海外渡航の保険の適用期間は90日以内(クレジットカード付帯の海外保険ほぼ全てに共通)
90日以上クレカ保険を適用させる方法もあるにはあるのでこちらからご覧ください。
ざっとあげただけで以上のような弱みがあります。
今回は
・フィリピンで保険を選ぶ上で考慮したいポイント
・フィリピン留学でおすすめの一般保険とそのポイント
について解説していきます。
では実際に見ていきましょう。
フィリピン留学の保険を決めるポイント
フィリピンでの死亡後遺障害、傷害治療費
どの地域でも数千万円レベルでの補償をつけておくことが望ましいのが治療費です。
これは現地で、怪我をしたり、病気にかかったりで死亡した、もしくは障害が残った、という場合に補償される費用です。
注意が必要なのは、傷害と疾病は別物であり、保険によっては、疾病では補償がされないというケースが有ることです。
フィリピンの治療費はだいたい日本の水準と同じくらいです(フィリピン人には相当高額です…)。
こちらがフィリピンでの医療事例です。
公立病院
個室 約1,600円~約5,600円
セミ個室 約800円~約3,600円
一般病棟 約500円~約2,400円
I.C.U./C.C.U. 約2,400円~約10,100円
私立病院
個室 約4,800円~約9,700円
セミ個室 約2,400円~約4,000円
一般病棟 約1,200円~約3,200円
I.C.U./C.C.U. 約5,600円~約13,700円
公立私立によって差はありますが
初診料:800~3200円
手術費(虫垂炎):28200~150000円
入院費用:1日2000~10000円
だいたいの費用感はこのようなイメージです。
更に大病を患ってしまい、I.C.Uなどに入ることになってしまうなどすればさらに高額になってきます。
携行品補償はフィリピン留学では必須
携行品補償が重要なのは、フィリピンの都市部郊外問わず、スリなどの窃盗があるからです。
もちろん盗難に遭わないように細心の注意を払うことができれば問題ありませんが、もしものときに備えておきたいところです。
スマホや貴金属など、10万円を超えてくるようなものを携帯するときは優秀なクレカ付帯の保険でもカバーしきれないこともあるので、一般の保険をフル活用しましょう。
フィリピンに行く前にやっておきたい「歯の治療」
長期滞在される方は要チェックです。
クレカ付帯の保険では補償はまず適用されません。
予兆があれば治してから留学へいきたいところですが、突発的な治療が必要になったときに負担を抑えられるように準備をしておきたいところです。
持病への対応
持病を持っている方、シニアの方は注意が必要な項目になります。
持病や、旅行前に発病し医師の治療を受けたことがある病気である既往症については、海外保険に加入できたとしても、保険が適用されないことが多いからです。
また、既往症がある方が持病を患っている時点で海外保険に加入できないケースもあります。
加入前にきちんと問い合わせて、自分の条件に合った保険を選ぶ必要があります。
※既往症…「今現在、医者にかかっているか」及び「継続して薬を服用して治癒しているか」が基準。健康診断などで要さ検査となっている場合については特段治療をしているわけではないので、既往症の条件には該当しない。
滞在期間を延長できるかどうか
フィリピンに行ってから留学期間を延長したくなることだってありますよね。
そういった場合に補償期間の延長が柔軟にできるかどうかもポイントです。
多くの場合、自分が加入している海外保険のプランに追加日数分の料金が積み上げられる場合が多いですが、念の為にきちんと確認しておきましょう。
キャッシュレス診療が可能かどうか
フィリピンなどで急病に見舞われた場合、必然的に保険適用前になるので日本での医療費よりはるかに高額の支払いが発生します。
このときに病院でお金を支払うのはかなり負担になります。
キャッシュレス診療サービスとは
キャッシュレス診療サービスは、病院ではなく直接海外保険の提携会社に治療費の請求が発生するため、病院では高額のお金を負担することなく治療を受けられるサービスです。
保険会社によって利用できる医療機関が決まっていたり、診療が受けられないケースもあるので留意しておきましょう。
キャッシュレス診療が利用できないことがあり得るケース
・妊娠・出産・流産などおよびこれらに基づく病気
・持病・既往症(適応外になること多い。要注意)
など
ケース別フィリピン留学におすすめな保険
短期(3ヶ月以内)でのフィリピン留学の方
損保ジャパン日本興亜の「off!」PBプラン
月額の値段:20000円前後
短期滞在の場合は、地域細分型の保険料が導入されており、特にフィリピンなどのアジア圏への旅行の場合だと、保険料の割引が充実しています。
やはり、一般の海外保険では、こういったキャッシュレスによるサポートなどが充実しています。「損保ジャパン日本興亜・海外メディカルライン」を自社内の体制に持っており、キャッシュレスサービスが効く医療機関にきちんと案内してくれます。
そして、治療費用と携行品損害の補償が、同期間のサービスにおいて相対的に充実しており、万人におすすめできる保険内容です。
補償内容
傷害死亡後遺障害(疾病・治療費用含む) 2000万円
救援者費用 2000万円
個人賠償責任 2000万円
携行員損害 30万円
長期(3ヶ月以上)でのフィリピン留学の方
「東京海上日動」の海外旅行保険
月額の費用15000円前後(半年間の渡航)
長期留学でフィリピンに滞在される方は、入院費用など金銭の保証に加えて、賠償責任などトラブル処理のフォローなどがあった方が安心といえます。
とはいえ、長期滞在となると必要な保険料も高額になってきてしまいます。
最低限の保険に対応したフリープラン(自由設計)で契約ができる保険会社が望ましいです。
「東京海上日動海外旅行保険(2年)は、上記のような設計ができるサービス内容の充実ぶりにその特徴があります。
長医療サービスはもちろん、「トラベルプロテクト」の制度では、保険証券、保険契約証を持っていれば「緊急時の現金の手配」や「電話による通訳」などのサービスを受けられます。
補償内容も他に見劣りせず、充実していますが、フリープランによる補償内容の自由設計が、本保険の特徴であり、メリットなので詳細は省きます。
歯の治療が必要な可能性が高い方(親子留学など)
通常、海外旅行保険では歯の治療は補償されません。
しかし、虫歯などで急激な痛みや苦痛を一時的に除去、緩和するための費用をカバーする緊急歯科治療特約が付帯された保険を販売している保険会社もあります。
虫歯などの発生リスクが高いお子様の留学に際しては準備していくと万全です。
歯の治療が充実したAIG損保
歯の治療に関して、海外保険で適用される際は、「歯科治療費用補償特約」という扱いとなります。
それを採用している中でおすすめできるのがAIG損保の海外保険です。
通常の補償はもちろん、歯科治療費用特約にはきちんと目を通しておきましょう。
AIG損保では、「費用の額×50%かつ10万円限度」という制約があります。
また、初年度契約については、保険期間の初日から90日までの間は待機期間とされ、この間に発病した場合は支払の対象にならないのでこれも注意が必要です。
そして歯科治療実費用の約半分は払わなければならず、キャッシュレス診療ができないなど、制限も多いです。
海外渡航前に歯の治療は全て済ませておくことをおすすめします。
月額の費用:17000円前後(トータル)
既に持病がある・既往症のある方(シニア留学)
先述した既往症を持った方にも、「その既往症に対して」の制度が充実している保険があります。
ジェイアイ火災保険「t@biho」
海外旅行保険ではすでに発症している病気やケガ(既往症)が旅行先で悪化した場合の治療費は補償されることは通常ありません。
ただ、ジェイアイ火災保険「t@biho」など一部の保険会社では応急治療・救援費用補償特約が付帯され、300万円までの疾病治療費をカバーできるものがあります。
持病をお持ちの方にはこの特約が付帯された保険を使いましょう。
t@bihoに限った規約ではありませんが、この特約は保険期間が31日以内の契約に適用されますのでご注意ください。
また、t@bihoでは対象年齢が32歳以下で旅行目的は留学である必要があることも合わせて頭に入れておきましょう。
月額費用:約22000円
補償内容
傷害死亡後遺障害(疾病・治療費用含む) 1000万円
個人賠償責任 1億円
緊急歯科治療 10万円
携行員損害 30万円
海外保険の補償内容は、人によって一長一短です。
プランを考えるのはエネルギーを使いますが、望ましい保険に加入しましょう。
実際にフィリピン留学中に保険で治療を受ける
保険会社とのやりとりについて
フィリピンで実際に怪我をしたり、病気になったりした場合にきちんと保険料を受け取れるような、手続きを頭に入れておきましょう
①資料をみて保険会社に連絡
海外保険にインターネットで加入した場合、保険の詳細についてのメールや資料があると思います。それを参照して保険会社に電話をしましょう。
学校の電話を借りれない場合は現地のSIMで電話有りのプランにするか、050の番号を使えるアプリやIP電話などが使えると国際電話代を抑えられるのでおすすめです。
②指示を受けて病院へ(送迎や通訳をつけてくれる場合も)
保険会社が、提携している医療機関と連携をとって(ジェイアイ火災保険なら「t@bihoサポートライン→キャッシュレス提携病院)、病院を斡旋してくれます。
保険内容によっては、タクシーを呼ばなくても送迎を行ってくれたりするのでこれも予め目を通しておきましょう。
あとは、病院でしっかりと治療を受けましょう。
キャッシュレスなら支払いは発生しないので、精神的に負担なく治療を受けられますね。
セブ島なら迷わずジャパニーズヘルプデスクへ
フィリピン留学でおなじみのセブ島に滞在しているのであれば、事前に予約の電話だけ入れて、すぐにジャパニーズヘルプデスクへ行きましょう。
ジャパニーズヘルプデスクとは、日本人の患者の診察予約や診察時サポートをする窓口です。
英語が不安な方でも安心して病院を利用できます。
フィリピンの病院は治療前に費用支払を求められるのが一般的です。
海外保険に加入しておけば問題はありませんが、サポートをしっかりと受けながら確実にキャッシュレスで治療を受けられる準備を整えておきましょう。
フィリピン留学の保険はニーズに合わせて加入を
いかがだったでしょうか。
フィリピン留学に限らず、海外渡航の際は海外保険に必ず加入しておくべきです。
そして、必要なら一般の海外保険への加入をためらわないほうが良いでしょう
どんな保険に入ればいいかわからないときも、まずは自分の海外渡航目的や期間など、すでにある情報をしっかりと整理しておけば、スムーズに加入すべき保険に辿り着くことができると思います。
確認しておくべきポイントをまとめます。
・フィリピンでの死亡後遺障害、傷害治療費
・携行品補償はフィリピン留学では必須
・歯の治療についての保険の規約
・持病への対応
・滞在期間を延長できるかどうか
・キャッシュレス診療が可能かどうか
もちろん、クレカ付帯の海外保険も、とても便利なサービスですが、まずは補償内容の意味を理解して、自分に合った保険に入り、安心してフィリピンでの留学生活を送れるようにしましょう!
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